こんにちは。今日は、『鯉』について書いてみます。小さい頃から、庭先で飼っていたこともあり、
慣れ親したしんでいて好きなんですが、調べていくと問題もあるみたいです。近年河川の環境保護
等に力が注がれている活動のうちに自然の河川に魚を放流する事業があるが、中には地元の固有種
とは関係の無いニシキゴイ等、本来自然界に存在すべきでない飼養種までもが放流されることがま
まある。こうした放流について、地元の固有種との交雑が起こって何万年もかけて築かれてきた固
有種の絶滅を懸念する(遺伝子汚染)声もあるのだが、当事者にはまったく意識されていないのが
現状である。同様の問題はメダカや金魚に関してもいえることである。また、ニシキゴイの放流が
原因と推測されるコイヘルペスウィルスによる感染症が地元のコイに蔓延し大量死する事件もある。
コイはもともとBOD値の高い湖沼や河川を好んで住処とする種で、低酸素環境に対する高い耐性が
ある。これは、生物界における一般的な基準からすると、他の生物の嫌う水質の悪い水域にしか生
息できないことを意味する。実際、逆に水質がよい小川の堰の内部に放流したニシキゴイが餌の問
題から大量に餓死する例も報告されており、「コイが棲める=きれいな水域」という図式は成立し
得ないことがわかる。しかもコイは各種水生生物を貪欲に食べてしまうので、往々にして河川環境
の単純化を招きかねない。生物多様性の観点からすれば、もともとコイがいない水域にコイを放流
するのは有害ですらある、と言う意見もある。・・・あんまり、いいこと書いてない・・・。外壁
リフォーム工事の足場から見える川に泳いでいる鯉を見ながら複雑な心境です。